徹底比較　│　「G」と「RS」

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徹底比較　│　「G」と「RS」

徹底比較　│　「G」と「RS」

　SWLを代表する定番593モデルをベースにした２つのスタンダードモデル、Gシリーズ「8593G」とRSシリーズ「8593RS」は、同じ593木型を使用し、アッパーには定評のあるプルアップオイルドレザーを採用しています。しかし、パーツごとの見た目やその中身もまったく異なるコンセプトに仕上がっています。この２つのスタンダードモデル、いったいどちらを選べば良いのか、それぞれの違いを比較しながら解説していきます。

ソールの違い

　まず見た目にも大きな違いとなるのがソールの種類です。トラクションソールとヒールタイプのラグソール。この２つのソールは性質がまったく異なります。

ビブラム社製#4014ソール

　波型のパターンが特徴で、通称クリスティソールと呼ばれているビブラム社製#4014トラクションソールです。軽くてクッション性に優れており、長時間の歩行でも疲れにくいのが特徴です。軽量素材で歩き易い反面、摩耗による耐久性は低いですが、オールソール交換は比較的安価で構造も容易に対応しています。

SWLオリジナルラグソール

　グリップ性能が高いパターン形状と耐摩耗性に優れているSWLオリジナルラグソールです。耐久性能に優れた合成ゴム素材は、他のソール（クレープソールやトラクションソールなど）と比べて重さはありますが、ワークブーツらしい見た目の無骨さが人気です。また、摩耗し易いヒールパッド（踵のゴム）のみのリペアが可能な為、実は経済性にも優れています。

製法の違い

　シリーズ名の元となったそれぞれの製法は、履き込むほどにその違いや特徴があらわれます。履き心地も左右する製法は、ブーツ選びで重要なポイントの一つです。

グッドイヤーウェルト製法

　ハンドソーン・ウェルテッドと呼ばれる手縫いの製法を元に、改良し機械化したウェルテッド製法です。構造的に堅牢です。歩行性・緩衝性にも優れているので長時間の着用にも適しています。履き込むことで中底が足型に沈み込む為、本人だけのフィット感が得られます。

SWL式ダブルステッチダウン製法

　ワークブーツの製法としては、グッドイヤーウェルト製法よりもかなり古くから存在していた伝統的な製法です。構造はシンプルですが頑丈で気密性が高く、屈曲性の良さで履き易いのが特徴です。さらに、SWLブーツでは踵部分にマッケイ縫いを施すこと（SWL式）で、より頑丈なブーツに仕上げました。履き心地は柔らかく包み込むような感覚です。

金具の違い

　サイドジップ、そしてハトメ（アイレット部分）にも違いがあります。どちらもUNIVERSALファスナー（YKK社）の真鍮製を使用していますが、それぞれのシリーズコンセプトに合わせた配色にしています。